オランダの教育システムで育った私の日本の教育に対する違和感

大人になって、小学生の頃をオランダで過ごさせてくれた両親にひしひしと感謝しています。本記事ではオランダで初等教育を受けて日本に帰国した私の体験談から教育の違いについて書いています。

  • 日本の教育に疑問を感じている方
  • ヨーロッパで子育てをしたい方
  • 海外の教育事情に興味がある方

オランダの小学校教育事情

オランダは日本と違い、「協調性」ではなく「個々の強みを伸ばす」ことを重んじます。

飛び級が当たり前

オランダ
オランダでは成績がよければ飛び級が当たり前です。同級生で2個上のクラスに行った子もいますし、私もオランダ語(国語)の成績が良かったので、みんなと違う授業を個別(2人)で教えてもらいました。

日本
日本はレベルが違ってもみんなの同じ授業。できない子に合わせていく授業なので、できる子にとってはつまらない授業になります。

親が積極的にイベントに参加

オランダ
学校の遠足にはクラスメイトの親が2.3人ボランティアで来てくれていた記憶があります。もちろん自分の子供を見るのではなく、担任の先生の補助をするためです。こうすることで担任の先生の負担は大きく減りますよね。

日本
親は担任の先生に任せっきりで、気に入らなければ文句を言うモンスターペアレントも話題となっています。

送り迎えは親

オランダ
小学校の送り迎えは親によって行われます。日本では忙しくて出来ないと思いますが、オランダではワークシェアリングが主流なので、送り迎えのために仕事を休めるのです。進んでる…。こちらは後ほど紹介します。

日本
家の近い子達で集団登校・下校ですよね。集団登校によって「グループ活動」をできるようにという事なのでしょうが、一人で行動できない原因かと思っています。早く行って勉強したいのに、低学年の子が駄々をこねて遅刻とかありますよね。

宿題は無い・教材持ち帰り禁止

オランダ
宿題はありませんし、塾に行くこともありません。学校でしっかり勉強して、家では家族の時間を大切にするというのがオランダ流です。

日本
日本は小学生でも塾に行かされ、お受験のために遊ぶ時間を消されます。

お昼ご飯は帰宅して家で食べる

オランダ
オランダの小学生は家でランチを食べます。これも家族の時間を大切にする精神からでしょう。ワークシェアリングも主流なので、ママもお昼ご飯を用意できるのです。

日本
給食・またはお弁当で教室でグループを組んで食べます。

オランダの小学校卒業後の進路


私が経験したのは小学生までですので、ここからはFacebookでつながっているオランダの同級生と話して思うこと・大学時代にオランダに行って感じたことをベースに紹介します。

小学校卒業までにだいたいの進路を決める

小学生の間に進路を決めるというのは、日本の教育スタイルを考えると酷かもしれませんが、今の日本のように何になるかもわからず、良い大学に入るためにとりあえず受験をするよりは格段に良い方法です。

小学生の頃にデザインに興味がある子はデザイン系に、パソコンが好きな子はプログラミングに、など。こちらの方が、強みを生かせていいと思います。もちろん途中で進路の変更もできます。

卒業が難しい

日本の中学・高校・大学は受験のために頑張ります。ですが、オランダでは中学・高校・大学内の成績で卒業できるか、大学に入学できるかが決まります。(日本のように先生に媚びる内申点はありません。)

大学が乱立しない

オランダでは大学(University)が少ないので、大学には本当に学びたいことがある人しか行けません。日本みたいに大卒資格が欲しいから大学に入るはできません。

大学には入れない人はどうするの?
小学生の頃にだいたいの進路を決めているので、それに合った専門学校(College)に行きます。こちらもとりあえず入学しよう、というような日本スタイルではなく、「デザイナー」になりたいからといった明確な理由を持って入ります。

新卒一斉採用が無い

新卒一斉採用がないので、就職したいタイミングで就職活動をします。そのため、大学(専門学校)卒業後、旅に出る、もう一度勉強する、アルバイト期間をはさむなど、やりたい事をやってから就職します。また、転職の際もブランクが空いても特に問題はありません。働いて、旅に出て、また働いてが可能なのです。

日本だと新卒入社を失敗すると、人生失敗のような風潮があります。転職でもブランクがあると履歴書が傷づくなどの謎の風潮があります。

イエナプランに基づく教育

オランダの自由で平等な教育はイエナプランに基づいています。

イエナプランは、自分の良さや弱みを知るだけでなく、他者の良さを認め、社会で協働して積極的に活動できる大人を育てるという狙いが非常に強くあります。ですから、生徒が障害を持つ持たないに関わらず、皆んなが同じ環境で協力しながら学びの生活を送ることを基本としています。 一口にイエナプランを採用していると言っても、学校ごとの裁量権が多いオランダでは、各校でさまざまな工夫をしていたり、また通常校でもイエナプランの考え方を一部取り入れているところもあったりと、どの学校にもそれぞれ個性が見られます。
引用元:

参考 オランダで普及している「イエナプラン」教育から学ぶ、21世紀にふさわしい全人教育の形Future edu Tokyo

オランダの教育レベルの高さはこちらのイエナプランに基づいているからでしょう。各学校ごとに方針を決められるのもいいですね。

オランダ・日本、両方の教育を体験した私の意見

オランダの真似をしろ!とまでは言いません。ただ、私個人の意見としては日本では絶対教育を受けさせたくないですね。

  1. 「受験に合格する」が目的になっている」
  2. 能力ではなくゴマをすって内申点あげられる
  3. 能力が高くても一番低い人に合わす必要がある
  4. 就職のための大学になっている
  5. 大学のレベルが下がっている

オランダの小学校教育を受けさせてくれた両親に感謝しつつ、絶対子供はオランダで育てたいと思った1日でした。

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