【イスラエルがすごい】日本が生きづらいと思う方におすすめ本

あなたはイスラエルと言う国にどんなイメージを持っていますか?「周辺諸国と揉めていて治安の悪い危険な国」と思っていませんか?

本記事は熊谷徹さんの「イスラエルがすごい〜マネーを呼ぶイノベーション大国〜」のレビューです。イスラエルの技術力を語るだけではなく、イスラエルと日本の対比、日本人の国際情報への興味のなさに警笛を鳴らしています

イスラエルが「周辺諸国と揉めていて治安の悪い国」と言うイメージは一掃されるでしょう。

※ネタバレを少々含みますので、嫌な方は読まないでください

  • 「イスラエルがすごい」を購入予定の方
  • イスラエルの凄さを知りたい方
  • 日本企業の働き方を疑問視している方
  • 日本の教育制度を疑問視している方

日本が生きづらいと感じている方へ

この本を通して感銘を受けたのは、イスラエルの技術力の高さだけでなく、イスラエルの人の仕事・教育に対する思想です。日本で生きづらいな・・・と思っている方に、海外にはこんな思想を持つ国もあるんだよと言う激励を込めて紹介します。

イスラエル人の仕事・スキルに対する考え

権威(国家/組織/上官)は疑うことから始める

ユダヤ民族の歴史から、国家に何度も裏切られてきています。(例:ドイツで住み、商売していたのに急にユダヤ人迫害が始まった)

そのため仕事においても、組織や上官に言われたことをそのままやるのではなく、疑問があれば上司であっても疑い、反論します

日本の場合は?
「上司が言ったので、やりました」が日常茶飯事ですよね。アレンジしたり自分の意見を加えると立場がなくなります。

上司であっても自分の意見をぶつける

権威を疑うという思想から来ていますが、例え上司であっても自分が納得できなかったり、論理的でなければ自分の意見を率直に述べます。

日本の場合は?
日本だと上司に自分の意見を言うと、出世できなかったり、嫌われたりして立場が悪くなります。

どこでも通用するスキルをつける

ユダヤ民族はイスラエルができるまでは国家を持たない民族でした。そのため言語ができなくてもどこでも通用するような特化スキル(金融・建築等)を磨き、様々な国で活躍していました。

「スキルで生きていく」思想は今でも強く根付いているため、ITスキルを磨いたり、経営スキルを磨いたりする人が多く、ベンチャー企業が年に1,000社誕生しています。(もちろん倒産するベンチャーも多いです)

スキルが命なので、会社で結果を出せない人はすぐクビになります。

日本の場合は?

日本は専門職を磨くスペシャリストではなく、何でも対応してくれるジェネラリストが好まれます。また、どこでも(転職しても)生きていけるスキルと言うよりは1社のために尽力できるかが重要になってきます。

社交辞令・忖度が嫌い

日本とは真逆です(笑)イスラエル人は社交辞令・忖度が嫌いなのでハキハキした物言いです。

日本もこうなってほしいなあ〜。社交辞令と忖度の世界・・・

親と子に対する考え

親を尊敬しろとは言わず、尊敬してもらえるような親になる

親が子供に対して「お父さんを尊敬しなさい」と言うのではなく、お父さんが娘たちに尊敬してもらえるように努力します。

日本の場合は?

「大黒柱であるお父さんの言っていることは絶対」と言う考えが根付いています。

失敗は人生の教訓と捉える

失敗しても、「何でこんな失敗したのだ!」と怒るのではなく「この失敗を糧に、ビジネスをうまく生み出そう」と言うようなポジティブ思考があります。

日本の場合は?

日本は失敗を避ける傾向があります。

海外の技術に興味のない方へ

本著を読んでいると、中国がいかに海外に目を向けているかが書かれています。そして日本がいかに海外の技術に疎く、投資などで出遅れているかが記載されています。

もちろん日本の技術力は素晴らしいですが、これからの時代は海外の最先端の技術に目を光らせつつ、企業買収などを行い、自社開発のコストを減らして新しい技術を生み出すことも大事だと感じました。

「イスラエルがすごい」の要約

第1章:中東のシリコンバレー

面積は四国程度、人口は約900万人の国のGDP比率は世界一の国イスラエル。IT企業や技術開発といえばアメリカのシリコンバレーでしたが、現在イスラエルが第二のシリコンバレーと呼ばれるようになった理由について紹介しています。

Googleの検索サジェスト技術を開発したのもイスラエルです。

第2章:イノベーション大国への道

イスラエルがイノベーション大国となった理由である、ユダヤ人という民族の歴史と国民性、そして教育についての説明です。

またイスラエルには徴兵制度がありますが、その中でもサイバーセキュリティ・ハッキングを担当するエリート集団である諜報機関がイスラエルをサイバーセキュリティ大国に育て上げる要素として紹介しています。

第3章:恩讐を超えて

第二次世界大戦中にアウシュビッツを中心にユダヤ人の大量殺戮を行ったドイツとの関係について説明しています。

日本と中国・韓国は未だ過去の戦争の対応の合意ができていない中、イスラエルとドイツの合意は参考になります。

第4章:急接近する中国

中国がイスラエルに巨額の投資を行ったり、中国にイスラエルの大学と連携した大学を作ったりして技術提携を強めているという事例の章です。

第5章:出遅れた日本

海外情報に疎い日本の現在と他国を比較した章になっています。


イスラエル企業と働いている私の感想

私はイスラエルのIT企業の日本国内の営業を担当しましたが、本当にイスラエル人のハキハキした物言いは実感しました。だから私も言いたいことが言えてやりやすい環境でした。

ただ、自分の考えを押し通してくるので、日本側も負けない姿勢が必要です。

私は日本人の同僚に、「もっと下から機嫌とるようにメール返したら?」と言われて、嫌だな〜と思っていましたが、この本を読んでイスラエル人には社交辞令・忖度は必要ない!と確信しました(笑)

技術開発のスピードにもびっくりしました。日本だとバグのない完璧な商品ができてから市場に出しますが、イスラエルは品質よりスピード重視です。多少バグやエラーがあっても大枠の商品ができていれば、市場に出します。

ユーザーからの意見を取り入れつつバグやエラーを改善していきます。スピード感が最新の技術を生み出せる鍵かもしれません。

日本の古い企業だと、上長の承認→部長の承認など、承認作業のせいでスピード感なんてありません・・・

実力主義なので、リストラも日常茶飯事。結果を出せない人はやめていきます。これをメリットと捉えるかデメリットと捉えるかは人によりますね。

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